一般内科
一般内科

一般内科では、日常生活の中で比較的遭遇しやすい急性症状や慢性疾患の継続的な治療とコントロールを行っています。
又、専門的な高度医療が必要な場合は専門の医療機関へ御紹介し適切な治療を受けていただける役割も担っています。
以下に内科でよく見られる症状を挙げていますので、複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
このような症状と疾患の方はご相談ください。
日常的に起こりやすい症状でも、適切な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。体調不良や健康に関して気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
かぜは正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因微生物の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。
きちんと治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず完治するまで通院されることをお勧めします。熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。
インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、Bの2型があり11月頃から流行する事が多いです。
感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱・頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・関節痛などが現れ、咳・鼻汁・咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。
主な合併症としては肺炎・脳症が挙げられ、通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。季節性インフルエンザは一度流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がり、二次感染・合併症の予防の為にもできるだけ早く受診することが大切です。
咳は気道内にある異物を排出するために起こる体の防御反応です。
風邪を引いたときに鼻汁やのどの痛みなどと一緒に咳を経験しますが、この場合十分な栄養や睡眠をとり自宅で安静にしていれば、多くの場合は2週間以内に治まります。しかし、中には咳がなかなか治らず長引くことがあります。咳はその期間によって急性の咳(3週間未満)、遷延性の咳(3~8週間)、慢性の咳(8週間以上)の3つに分類されます。3週間以上続く場合は他の病気が原因になっている可能性があります。長引く咳は胸部レントゲン・血液検査等で原因を特定した上で治療を行うことが大切ですので早めに受診する様にしてください。
気管支喘息は一般的に「喘息」と呼ばれています。気道(口や鼻から肺につながる空気の通り道)に慢性的な炎症が生じ、様々な刺激に敏感になり、発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。
このため喘鳴(咽頭がぜーぜー鳴ること)や咳・痰が出て息苦しくなり、夜間や早朝に発作が出やすいという特徴があり、時に呼吸困難を起こし命にかかわることもあります。
原因としてはチリダニやハウスダスト、ペットの毛、カビなどのアレルギーによることが多いとされていますが、原因物質が特定できないこともあります。
発作が起きていない普段の状態から、服薬などの継続したケアが必要になる事もありますので、症状が持続する可能性のある患者様には医師の判断で吸入等を使用して治療することもあります。
肺炎には細菌性肺炎とウイルス性肺炎、その2つの中間的な性質をもつ非定型肺炎の3つがあります。
細菌性肺炎は、肺炎球菌・インフルエンザ菌・黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で起こり、湿った咳とともに、黄色や緑色を帯びた痰が出ることがあります。
ウイルス性肺炎はインフルエンザウイルス・麻疹ウイルス・水痘ウイルスなどのウイルスが原因で起こり、一般的なかぜの症状に続き、激しい咳や高熱・倦怠感などの症状が現れる特徴があります。
非定型肺炎はマイコプラズマやクラミジアなど、細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物が原因で起こり、乾いた咳が長く続くことが多いという特徴があります。
医療機関を受診した際は、症状のわずかな違いからでも病原微生物を推測することができるため、ご自身の症状をわかる範囲で細かく医師に説明していただければと思います。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、慢性気管支炎や肺気腫などの病気の総称であり、主な原因はタバコや加齢といわれています。気管支の炎症や肺の弾性の低下が起こり、呼吸をするときに酸素を失った空気が肺に残ることによって、酸素の多い新鮮な空気を吸い込むことができず息苦しいといった症状が長期にわたり続きます。
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や、慢性の咳や痰が特徴的な症状です。
進行すると呼吸困難を起こし日常生活に支障をきたし、重症化すると呼吸不全や全身に障害が現れたりすることもあります。
早期に診断を受けて治療を開始すれば、呼吸機能の低下を食い止められ健康な人と変わらない生活を続けることができます。
少しでも軽症のうちに発見して治療をはじめることが重要といえます。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法が効果的です。
アレルギー性鼻炎には、スギ花粉やヒノキ花粉などが原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉など)」と、ハウスダストなどが原因で季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。
さらさらとした透明の鼻水、鼻づまり、発作的に起こる連発するくしゃみが主な症状で、空気中に浮遊する原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜から体内に入ることによって起こります。
アレルギー性鼻炎の治療には「薬物療法」、「アレルゲン免疫療法」、「手術療法」があります。また、症状の原因となるダニやスギ花粉などのアレルゲンを回避する環境を整えることも重要です。
扁桃炎は、のどの奥の左右両側にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こす病気です。
扁桃が赤く腫れ、白い膿を持つこともあります。咽頭の痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどですが、耳や側頭部に痛みが放散する事もあります。
症状が軽い場合は、うがい薬・トローチなどで改善しますが、炎症が強い場合は抗生物質・消炎鎮痛剤・解熱剤などを服用する必要があります。
生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が原因で発症する疾患の総称です。
不適切な食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過剰なストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症リスクが高まります。がんや脳血管疾患及び心疾患の危険因子となる肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症などはいずれも生活習慣病とされています。
これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていき、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる重篤な疾患を引き起こす危険があるので日頃から注意が必要です。
生活習慣病は健康診断などの一般的検査によって早期発見が可能です。決して安易に考えず、検査値に異常があったり少しでも不安な方は是非当院で相談してください。
生活習慣病とはその名前の通り、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が関係している病気の総称です。
好ましくない生活習慣を続けていると、生活習慣病になるリスクが高まることが知られており、過去には成人病とまとめられることもありましたが、年齢だけでなく日頃の習慣が発症リスクに深くかかわっていることから、生活習慣病としてまとめられるようになりました。
生活習慣病ははっきりと定められた範囲はありませんが、主に以下の病気が含まれます。
いずれも初期症状がほとんどないことが特徴で、ご自身でも気づかずそのまま放置されてしまっていることがよくあります。放っておくと、以下のように命に係わる病気につながることもあります。
高血圧とは血圧が高い状態が続く病気のことで、生活習慣病の1つに含まれる病気です。
血圧とは、血液が心臓から送り出されるときに血管の内側にかかる圧力(血管を押す力)のことで、心臓から送り出される血液の量や血管の太さ・血管の弾力性によって決まります。
運動すると、一時的に血圧が上がることもありますが、これは筋肉の活動が活発になり心臓から送り出される血液の量が増えるためです。運動に伴う血圧上昇は一過性のものですが高血圧は血圧の高い状態が長期的に続いていることが特徴です。
血液の量・血管の太さ・血管の弾力性のいずれかに異常があり、血圧が高いと高血圧の可能性が高くなります。
高血圧の症状の特徴は、「自覚症状が無い」ことが特徴です。
目立つ症状が無いものの、血管に高い圧力がかかると圧力に耐えられるように徐々に動脈も太くなっていきますが、動脈が太くなると血管の内側が狭くなりさらに圧力が高くなったり動脈が太くなり悪循環に陥ってしまいます。
この状態が続くと血管が詰まり、気づいたときには脳出血や脳卒中・心筋梗塞などの合併症を突然引き起こすこともあります。
自覚症状が無い一方で、いきなり命に関わる病気を引きおこすため高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれることもあります。
高血圧は「血管の収縮」「動脈硬化」「血液量の増加」が原因になり、日頃の運動や食生活、肥満、飲酒などの生活習慣や環境、腎臓や内分泌系など他の病気が原因となって徐々に進行していく事が多いです。
生活習慣や環境が影響するタイプの高血圧を本態性高血圧と呼び、
・塩分の摂りすぎ
・食べ過ぎ
・ストレス
・睡眠不足
・過剰なアルコール摂取
・運動不足
・肥満
などの習慣が関わっています。高血圧と診断される人のほとんどが本態性高血圧と言われています。
一方で、腎臓や内分泌系の病気が原因となるタイプの高血圧を二次性高血圧と呼びます。
腎臓の機能低下により、塩分などの物質が蓄積される腎臓につながる血管が狭くなり血液が十分に送られず、血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されるなどが関係しています。
二次性高血圧の場合は、原因となっている病気を治療することで血圧が下がっていきます。
高血圧の検査では、血圧測定が基本となります。
血圧は上、下と表現されることがありますが、「上=心臓が収縮して血液を送り出した時の収縮期血圧(最高血圧)」、「下=心臓が拡張した時の拡張期血圧(最低血圧)」のことを表しています。この収縮期血圧と拡張期血圧を基準にして、診断基準を満たす場合に高血圧と診断されます。
収縮期血圧…140mmHg以上あるいは拡張期血圧…90mmHg以上
ただし、血圧は運動したり、緊張したりなどちょっとしたことで変化しやすいため、同じ時間帯で同じ状態で測定することが大切です。
他にも、朝起きたときには血圧は低く、日中になると血圧が上がってくるなど1日の中でも変化するため、朝と晩の2回、毎日継続的に記録していくことで適正に測定でき、正確な診断に繋がります。
高血圧の治療の基本は、「減塩」と「減量」で血圧をコントロールしていくことです。塩分を摂りすぎると、身体の中の体液のバランスが崩れて血液がドロドロになり、血管にかかる負荷が大きくなります。調味料は減塩タイプのものを選ぶ、だしを使うなど塩分摂取にも気をつけることが大切です。
減量は運動を中心に取り組んでいきます。
運動すると血管が広がり、血流をよくして血圧が下がります。またストレスも血管を収縮して血圧を上げてしまうので、身体を動かしながらリフレッシュできる方法を見つけることも大切です。
ただし、急に激しい運動をすることで血圧が上がり、血管に負荷がかかるためウォーキングや軽いジョギング、ラジオ体操などから始めましょう。
先ほどもあげた通り糖尿病の症状の特徴は、「初期には症状がほとんど無い」ことが特徴です。しかし糖尿病が進行していくと、
などの症状が現れます。
さらに、糖尿病が進行すると血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、脳卒中や足の壊疽などの合併症を引き起こすこともあります。合併症の中でも糖尿病の三大合併症と呼ばれる病気があります。
糖尿病が原因となって、網膜内の血管に影響が出て目のかすみや視力低下などの症状がみられる病気です。
眼圧が高くなって緑内障などの病気を引き起こし、視界が狭くなったり、失明することもあります。
健康診断などで眼圧が高いと指摘を受けた場合に特に注意したい病気です。
糖尿病により腎臓の働きが悪くなって、血圧の上昇や蛋白尿や体のむくみなどの症状がみられる病気です
さらに進行すると腎不全や尿毒症などの慢性腎臓病を引き起こして人工透析が必要になる場合や命に関わる場合もあります。透析が必要になると週数回通院が必要になることもあり、仕事や生活への影響が大きいため注意が必要です。
糖尿病の三大合併症の中でも最も多い病気で、手足のしびれや痛み、感覚麻痺などの症状がみられることが特徴です。高血糖によって神経細胞が変化したり、動脈硬化によって神経細胞への栄養不足が起きたりすることが原因です。手足の感覚麻痺があると、傷に気が付かなくなって潰瘍や壊疽(皮膚や皮下組織が死滅して黒っぽく変色する)を起こすこともあります。
壊疽が進行した場合は切断が必要になることもあり早めの治療が必要です。
糖尿病はインスリンの分泌量や働きに異常が見られ血液中の血糖濃度がコントロールできなくなることが直接の要因ですが、そもそもインスリンの分泌量や働きに影響する原因は1型糖尿病と2型糖尿病で異なります。
生まれつきインスリンが分泌できないという先天性の原因が関係しています。
運動不足や過剰な食事などの良くない生活習慣や遺伝的要因が関係しています。特に家族に糖尿病の患者様がいる方(遺伝的要因)や、運動不足や肥満体型の方(生活習慣要因)、40歳以上の場合は2型糖尿病を発症しやすいので、健康診断などで高血糖を指摘された場合は、日頃の生活改善から少しずつ取り組んでいくことが大切です。
糖尿病の検査は血液の状態を調べるため、採血検査が必須となります。検査結果では、早朝空腹時血糖値・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT2時間値)・随時血糖値のいずれかと、HbA1cを測定して下記の2つの基準に当てはまる場合に糖尿病と診断されます。
早朝空腹時血糖値…126mg/dlあるいは75gOGTT2時間値…200㎎/dl以上あるいは随時血糖値…200㎎/dl以上のいずれか、かつ
HbA1c…6.5%以上
2つの基準のうちのいずれかに該当する場合には、一旦糖尿病“型”と診断されますが、再検査でも同様の結果が見られた場合に糖尿病と診断します。ただし、2つの基準に当てはまらないからといって安心というわけではありません。空腹時血糖値と75gOGTT2時間血糖値の結果から、糖尿病型、境界型(糖尿病予備軍)、正常型の3つに分類されます。
境界型の場合は、糖尿病予備軍ともいわれており、食生活や運動などの生活習慣の見直しが推奨されています。
糖尿病の治療はまずは「食事」と「運動」の改善から始めていきます。
食事では、1日3食規則正しく食べること、適切なカロリー量の食事をとること、1日30品目以上を目安にとることが大切です。血糖値は食事のとり方だけでも大きく変化し、食事をとった直後には血糖値が急上昇しますがその後徐々に下がっていきます。
しかし、この血糖値の急上昇が続くと普段の血糖値まで高くなっていくことがわかってきており、血糖値の急上昇をできるだけ防ぐことが大切です。血糖値の急上昇を防ぐためには、よく噛んでゆっくり食べること・食事を抜かないこと・栄養バランスよくとることが重要です。
運動療法としては、どの程度どんな運動をするかは糖尿病以外の病気やけが、体の状態によって人それぞれ異なります。目安としては、運動中は軽く会話ができ、少し汗をかく程度の運動を週3~5回程度です。
運動するには体に蓄えたエネルギーが必要ですが、この時消費されるエネルギーこそが血中に蓄えられたブドウ糖です。食事のコントロールに加えて運動することで血糖値を下げたりコントロールしやすくなるため、積極的に運動することがおすすめです。当院では、患者様の日頃の生活や体の状態に合わせてどんな運動ができそうか相談しながら治療をしています。
食事や運動で改善が見られない場合や、その他の事情で血糖コントロールが難しい場合には、お薬を服用しながら治療していきます。お薬を服用しているから、食事を制限しなくてもよい・運動しなくてもよいというわけではないので、できる範囲のことを継続しながら血糖値を管理するようにしていきましょう。
脂質異常症(高脂血症)とは血液中の脂質の量が基準値から外れた状態のことをいい、生活習慣病の1つに含まれる病気です。
血液中には、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)といった脂質が含まれています。コレステロールは記憶や神経伝達に必要な物質で、トリグリセライドは体を動かすためのエネルギーとなります。いずれも体に必要な物質ですが、過剰に増えたり少なくなりすぎたりすると、血管や体に様々な異常を引き起こすことがわかっています。
脂質異常症(高脂血症)はほとんどの場合、これといった症状が見られません。健康診断や血液検査で、異常値が見られることで発覚することが多いですが、自覚症状が無いため、そのままにしてしまうことも少なくありません。
脂質異常症は血液中に脂質というカスが多い状態のため、放っておくとゆっくりと血管の中で固まり、血管が詰まったり、傷ついたりしてしまいます。そのため、血栓ができたり、動脈硬化が知らず知らずのうちに進行して、心疾患や脳梗塞などを起こして命に関わる病気に豹変します。
脂質異常症(高脂血症)の原因で多いのは、高カロリー・高脂肪な食事と運動不足です。
食事では、肉の脂身や揚げ物、バター、生クリーム、インスタントラーメンなどが好きという場合には、注意が必要です。これらの食品には飽和脂肪酸が多く含まれており、コレステロールのもとになります。
またお酒の飲みすぎやお菓子・果物を食べすぎるとトリグリセライド(中性脂肪)が増加します。
こうした食事の積み重ねによるコレステロールやトリグリセライドの蓄積が脂質異常症を引き起こす原因となります。
また運動不足になると、中性脂肪やコレステロールがうまく消費されず蓄積されやすくなります。
車移動が多い、座り仕事が増えたなど仕事や生活環境の変化が運動不足のきっかけになることもあるため、体を動かすことが減ったなと感じる方は、食事を変えたり運動する機会を意図的に設けるなど対策が大切です。
生活習慣が関わる一方で、脂質異常症の中には遺伝的要因の大きい家族性高コレステロール血症という病気があります。家族性高コレステロール血症は、LDLコレステロール値が高くなり、若いときから動脈硬化がすすみ、血管が詰まったり、心筋梗塞や狭心症を引き起こすことのある病気です。
家族性高コレステロール血症の場合は、LDLコレステロールを低下させる治療が大切です。食事や運動習慣の見直しから行いますが、LDLコレステロールがコントロールできない場合、薬を服用したり注射をして治療していくこともあります。
脂質異常症(高脂血症)の治療の基本は、コレステロールの増加を抑える食事をすることです。
バターや揚げ物、生クリーム、肉の脂身、チョコレートなど脂質の多いものには、飽和脂肪酸が多く含まれています。脂質は体にとって必要な栄養素ですが、飽和脂肪酸は脂質の中でも高い温度でないと溶けにくい脂で、体に蓄積されやすいタイプのあぶらとも言えます。一方で低い温度でも溶けやすい脂を不飽和脂肪酸と言い、同じあぶらでも蓄積されにくい脂です。
不飽和脂肪酸を多く含むもので代表的なものは青魚やオリーブオイルなどがあげられます。
食事をするときには、不飽和脂肪酸を多く含む食品を選ぶようにすることがポイントです。
また食物繊維を多く取ると、食事に含まれるコレステロールの吸収を抑え、LDLコレステロールを減らす働きもあるため、野菜やきのこ、海藻など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。
他にも喫煙や飲酒は血管に負荷がかかり、脂質異常症の合併症を起こしやすくなるためできるだけ控えましょう。運動不足の場合は、中性脂肪が溜まりやすくなるため、運動をして中性脂肪の分解、肥満傾向のある場合は減量を目指しましょう。
上記の食事や運動習慣に注意して、3~6か月程度継続しても改善が見られない場合やケガなどで運動できない場合などには、脂質異常症のお薬を服用してコレステロール値やトリグリセライドをコントロールしていきます。血液中のコレステロールを減らすお薬やトリグリセライド(中性脂肪)を下げるお薬を服用していきます。
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